ZENJIRO KASAI'S ALLIANCE

第162話　紙 【 しゅうかく 】　/　6コマ

時間がかかりすぎるから見に行こうと思った矢先…
完全武装の機動隊がご到着ときた
…まさか　しくじったのかヴァイジャヤ!!
人間相手に!!
……　俺も予想外だ
…で　指揮官様　どうご報告すんだ？
今の状況と「シックス」のお望みは大分違うぜ
あのお方が我々に望まれるのはただひとつ　「巨大な破壊」だったはず
その気になれば街ひとつ毒殺できるヴァイジャヤを…　おまえは暗殺任務へと割り振り…結果的に失った
おまえが「シックス」のために組織した破壊の権化「五本指」も　残るは俺とおまえ２人だけ
対して　殺した人間も破壊した街も当初の予定の１％程度
…そして　その破壊を一旦中断してでも守ろうとしたあの施設も　奴等に目をつけられたのは確実だろう
状況は最悪だ
もはやこんなひ弱なおじさんじゃ手に負えねえよ
なあ…　いつまでそんなとこにいるつもりだ？
いよいよ…　指揮官様御自らのお出座しだな
「魔女」　ジェニュイン


第165話　Q 【 じょおう 】　/　11コマ

警察に潜った部下の報告によれば…　近いうちどこかの会社に抜打ち捜査を行うそうだ
ここへの手入れと見て間違いない
ヴァイジャヤはこの研究所で血族のために知識を放出し
おまえはここでその知識を破壊に使う事を奴に教えた
血族の秘密がたっぷりつまったこの施設　証拠の隠蔽はとてもじゃないが間に合わんぜ
……
…火火火　さすがは指揮官様だ
…ああ　奴のドSっぷりはハンパじゃないぜ
よーーーく知ってますが
正しいぜジェニュイン　ネウロは必ずここに来る　警察だけじゃ相手にならない事を知ってるからな
…おがませてもらうぜ　調教されたネウロの姿
…妙だな　ネウロがいない
表に止めた車には？
前の刑事もいないし…　…妙だな
まさかあんな火も通ってない生ガキ共に全てを任せるはずもなし…
こっちの目的はネウロ１人　刑事なんぞ殺ったところで何の得にも…


第166話　E 【 イージー 】　/　4コマ

……やられた　ネウロの奴ハメやがった
おそらくあの刑事共は　ネウロと一緒に作戦をしてる事すら知らないだろう
…だが　ネウロがこの施設内に忍びこんで騒ぎを起こせば…　警察もここを堂々と調べられる
手段は選ばず…　人間達に俺等の情報をぶちまけ
駆けつけた血族の戦力は自分で始末する
全て奴の計算のうち　やはり攻めるネウロは恐ろしいぜ
ここもやばいな　脱出するぞ
逃走？　バカ言え　避難だよ
巻きこまれちゃかなわねえ　一番恐ろしいのは味方だからな
さすがはネウロ　生半可な敵じゃ敵にならんな
生半可な敵は敵じゃない…　…じゃあもしも　生半可な味方が敵だったら？
大人数相手の防衛戦…　あの女の真骨頂だ


第167話　D 【 ディフィカルト 】　/　1コマ

中世に広く行われた「魔女狩り」
魔法を使って人々をたぶらかした…
そんなアホらしい無実の罪をかぶせられ　何万人ものニセモノの魔女が火炙りにされた
だが奴　ジェニュインの一族だけは…　本物の魔女だった
自分のなにげない一挙一動で…　群衆の心理と行動を思うままに支配でき
数々の戦争を引き起こしては上から眺めて楽しんだ
煽動の天才さ
なぁネウロ　ただ手を振るだけで…　都市ひとつ滅ぼせる女がいるんだぜ

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